違憲立法審査権とは、裁判所が、法律、政令、条例などが憲法に違背していないかを審査し、違反していると判断した場合はそれを無効とする権限のことです。
日本では憲法81条により、最高裁判所に最終的な権限が与えられています。
最高裁判所が「憲法の番人」と呼ばれるのはこのためです。
ただし、最高裁判所が終審裁判所でなければなりませんが、下級裁判所も審査権を有しています。

 

違憲審査権の性格として二つの類型があります。

アメリカ型の付随的違憲審査制とドイツ型の抽象的違憲審査制です。
前者は、具体的な訴訟事件を裁判する際に解決に必要な限度で、適用される法の違憲審査だけをおこなうものです。
それに対して後者は、特別に設けられた憲法裁判所が具体的な争訟をはなれて、抽象的に違憲審査を行なうものです。

日本では、学説上は争いがありますが、違憲審査をするにあたって具体的な争いを前提とし、それに法を適用して争いを解決させることが必要(付随的審査制)とされています。

抽象的違憲審査

制はドイツ、イタリア、オーストリア等ヨーロッパ大陸の国でとられている制度です。
憲法秩序の維持を目的とする、憲法保障型とされます。
しかし近年、この二つの類型は接近傾向にあるといわれています。