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日本の司法の最高機関である、最高裁判所に「違憲審査権」があります。この権限で、法律・命令・規則・処分が、憲法に対して合憲であるかどうかを審査、決定します。これは憲法第81条によって認められています。なぜそのような権限が必要かというと、憲法は国の最高法規であり、他の法律・規則よりも重視されなければなりません。したがって、憲法に反する法律や規則があってはならないのです。
違憲審査権は、日本以外の諸外国にもあり、その歴史は日本よりも古いです。担当機関によって大きく分類すると、「司法裁判所型」と「憲法裁判所型」に分けられます。「司法裁判所型」の主な国はアメリカで、俗に「米国型」と呼ばれます。アメリカで制度が確立したのは、1803年の米国連邦裁判所で出された、マーベリー対ジャクソン事件の違憲判決です。「憲法裁判所型」の主な国はドイツ等の欧州諸国で、俗に「大陸型」や「ドイツ型」と言われています。発展のきっかけは、1920年にチェコスロバキアとオーストリアで憲法裁判所が設立されたことです。その後、第二次世界大戦後のドイツ憲法裁判所での違憲審査等を経て、1990年代には確立しました。
日本は「司法裁判所型」に分類されます。大日本帝国憲法時にはそういった制度はなく、日本国憲法が作られる際、アメリカによって明文化されました。1947年に日本国憲法が発布されてから、すぐに数件の違憲審査がされ、1952年の警察予備隊違憲訴訟によって確立しました。しかし 同じ「司法裁判所型」のアメリカと違い行使された例が少なく、日本は違憲審査に消極的な面があります。”